最近、資産運用会社は、こぞって、フィデューシャリー・デューティーを宣言しています。

でも、まずもって、「フィデューシャリー・デューティー」って何?ですよね。

0e69c42f72ea49067110e8a81f390eb0_t[1]

フィデューシャリー・デューティーというのは、一応、日本語訳では「受託者責任」というのですが、あまりにもわかりにくいので、金融庁は「真に顧客本位の業務運営」と定義しました。たしかに受託者責任というよりは、ずっとマシなんですが、それでも多くの人にとっては「だから何?顧客本位のサービスなんて当たり前だろ!」というツッコミが聞こえてきます。

なので、もう少しわかりやすく説明してみることにします。例として、われわれが、ある投資信託を選んでお金を投資するとしましょう。そうすると、われわれと資産運用会社の関係というのは、医者と患者の関係と同じということなんです。どういうことか?

資産運用会社が、お医者さんで、お金を出すわれわれが、患者さん、の立場になります。

どちらの場合も、対等な関係ではないというのがポイントです。


お医者さんというのは、患者さんと比べて圧倒的に医学の知識と治療の経験があるその道の専門家。だからこそ、われわれは大事な命をお医者さんに差し出して「治してください」とお願いします。そして、お医者さんは、患者さんの願いが叶うよう、最高のサービスを提供することが期待されている。どうせ患者はよくわかってないんだから、適用にしておけなんてことになったら大変ですよね。そういう強い信任関係にこたえられるから、医者は尊敬される職業なんですね。これと資産運用も同じということです。命の次に大事なお金を差し出して「どうぞしっかりと運用してください」とお願いされる。その道のプロである運用会社は、われわれに代わってベストの運用をすることを期待されている。そういう責任義務が、フィデューシャリー・デューティーなんです。つまり、対等な関係ではないので、お願いされる側はその優位性を悪用するのではなく、しっかりとそれに応えてあげないといけないということです。わかりましたか?すみません、結構、説明が長くなってしまいましたね。

なので、長期運用なら、是非とも、このフィデューシャリー・デューティーが感じられる運用会社に託しましょう。たぶん独立系の運用会社がその選択肢に残ると思います。ボクが投資しているなかでは、日本系なら、ウェルスナビさわかみひふみ投信、あたりでしょうか。外国系では、バンガードかな。金融グループ系列の運用会社の場合は、どうしてもファンドを販売する証券・銀行と利益相反が残りますからね。

上の例は、投資信託でしたが、ソーシャルレンディングでもまったく同じことですね。どうしても、最近のラッキーバンクの件が頭に浮かんでしまいます。はたして、ラッキーバンクには、このフィデューシャリー・デューティーの意識はあったのでしょうか。投資は自己責任というのはよくわかっています。しかし、その前提には、フィデューシャリー・デューティーがないと困るんです。ラッキーバンクには、残念ながら欠如していたと言わざるを得ませんね。