最近は新聞などでも、だいぶ積立NISAの記事が増えてきましたね。積立NISAは、来年1月から始まる税制上の優遇措置のことです。今日は、金融庁の森長官が講演(注1)のなかで、個人が投資で成功するための秘訣として述べられていたことを紹介してみようと思います。以下、その要旨です。
資産運用の世界を代表する思想家であるバートン・マルキールとチャールズ・エリスはその共著(注2)の中で、個人が投資で成功するための秘訣として

・ゆっくりと、しかし、確実にお金を貯める秘訣は再投資(複利)にあることを認識すること

・市場の値上がり、値下がりを気にかけず、一定額をこつこつと投資すること

・資産タイプの分散をできるだけ図ること

・市場全体に投資するコストの低い「インデックスファンド」を選ぶこと

を勧めています。

来年1月から開始される積立NISAは、こうしたマルキールとエリスの考えにも沿った、個人の資産形成を支援するための優遇措置です。

出典:証券アナリストジャーナル 2017.9
と、運用業界重鎮の著書を引き合いにだされ、積立NISAの理論的背景について述べられました。まさに、この積立投資は資産運用の王道で、だれもができる確実性の高い投資方法なのですが、実際にやれる人(やっている人)は非常に少ないという実態とのギャップがありました。ここを今回、国を挙げて援助しましょうというのが、積立NISAですから、利用しない手はないです。現行NISAと同時にはできないというしばりがあって、ここがちょっと面倒ですが、そうでない人は是非始めるべきです。来月には、金融庁が絞り込んだ対象商品の発表もありますから、当ブログでは引き続きウォッチしてまいります!

注1: 4月7日開催のSAAJによる国際セミナー「資産運用ビジネスの新しい動きとそれに向けた戦略」、森信親金融庁長官による基調講演「日本の資産運用業界への期待」

注2: 投資の大原則 - 人生を豊かにするためのヒント 鹿毛雄二・鹿毛房子訳、2010 日本経済新聞出版社